ここでは、育児ノイローゼの原因・症状と対処法を、実際にノイローゼに苦しみ克服した方々の体験談から学びます。
Contents
息子の発達障害がきっかけでうつ病に。辛いことから一旦逃げた私が自分で発達障害を研究し、対処方法を見つけました。
ノイローゼになった原因
自分のこどもがほかの子どもに比べて落ち着きがなかったり、突然奇声を発したりすることが多く(子どもは自閉症、ADHDです)、
子どもの育て方に関してしばしば妻と衝突しており家に帰るのが非常に億劫でした。
ノイローゼの症状
朝起きても何もする気がなく、会社に行こうと思っても頭痛やめまいが激しく会社に行くのも嫌になってしまいました。
また下痢や謎の発疹なども出たことから、心療内科に通院したところうつ病と診断されました。
生活や仕事への影響
衝動的に死にたいといった気持にはなりませんでしたが毎日何もやる気が起こりませんでした。
結局、会社に出社できるような状態ではなくなったため、会社を休職することになってしまいました。
一か月休んで一旦会社に復帰するものの、復帰三日目で再度うつの症状が出てしまい、結果、4か月間休職することになってしまいました。
ノイローゼを克服したきっかけ・対処法
心療内科に通院し、うつ病の薬、めまいの薬の投薬治療を行いました。
一度でも薬をやめるとまたうつ病の症状が出ると言われていたので忘れずに飲み続けています。
周囲の人のかかわり
妻はうつ病になった私に理解を示してくれたと思います。
仕事に行かない(行けない)ことについても何も言わずにそっとしておいてくれました。
うつ病の人に「がんばれ」と言っていけないということをよく聞きますが、
彼女はそういった類の言葉は敢えて避けて接していてくれたと思います。
今、ノイローゼ状態で悩んでいる方へ
まずは原因となったこと(自閉症、ADHD)に関して、休職するなどして自分なりに研究をしてみると良いと思います。
自閉症、ADHDに関しての相談サービスを積極的に活用、図書館で専門書を読み
自分自身、妻も含めてそれらの理解を深めることです。
実際、私たちは、家庭での衝突もなくなり、
結果として子どもの育て方も良い方向に向かっているように自身でも感じています。
辛いと思ったら辛いことから逃げても良いんです。
逃げて逃げて自分のタイミングで立ち上がってみたらどうでしょうか。
初めての出産・育児でノイローゼに。私が苦悩から抜け出す対処法は「負担をみんなで分けること」でした
ノイローゼになった原因
初めての出産・育児と主人の長期出張が重なり、話す相手がいなかったため1人で疲れと悩みを抱え込むことになったのが原因です。
ノイローゼの症状
些細なことで泣く・大声を出すなど情不安定になり、疲れが取れない・汗をかく・めまいがするなどの慢性的な症状にも悩まされました。
生活や仕事への影響
体の不調は慢性的、気分の浮き沈みは発作的でした。
出張中の主人から電話が来るたびに声を上げて泣き、主人との関係が険悪になってしまいました。友人に相談すると取り乱してしまいそうなので交友も減りました。たまりかねて主人に相談し、しばらく実家に帰ることにしました。
ノイローゼを克服したきっかけ・対処法
産後鬱や心身の不調についてネットで調べ、「産後にはよくあること、私だけが悪いわけじゃない」と自分に言い聞かせることで、自己嫌悪に陥らないように気を付けました。また、出産・育児経験者である母に話を聞いて貰ったことも重要だったと思います。
周囲の人のかかわり
まず一番大切なのは、自分だけで抱え込まないということです。自分の状況を説明して協力を求めたり、正しい知識を身につけることで、不安要因が大幅に軽減すると思います。
今、ノイローゼ状態で悩んでいる方へ
無責任に「頑張って」「大丈夫だよ」などの励ましの言葉をかけるのではなく、本人がどう感じているのか、どうすれば安心できるのか話をじっくり聞くことが重要です。
自分を責めるのではなく、「この時期はみんなつらい」と理解したり、家族にサポートを頼んだりして、「負担をみんなで分ける」もいう気持ちを持ちましょう。
「初めての育児と義理の両親との関係でノイローゼになった私が救われた第3者機関」
かずさん(女性・30代)
ノイローゼになった原因
初めての子どもを31歳で出産した時の話です。
自分の母親に持病があるため旦那の実家で里帰り出産しました。
出産をする直前から、私への距離が近すぎることが気になり、ゆっくり出産のことを考える時間もなく、自分の子育て論を聞かされるなど違和感を感じていました。
出産後も、赤ちゃんを自分たちのものかのように育てようと私に抱っこもさせてもらえず、泣いてても「放っておきなさい。」「泣かせなさい。」と言われストレスを感じ、予定よりも早く自宅に帰ることにしました。
しかし、帰宅後も理由を付けてはやって来たり、泊まりに来るように強制されたり、日頃の子育てのダメ出しをされたりとどんどん子育てに疲れていきました。
ノイローゼの症状
はじめに出た症状は、感情が表情に出せなくなったことです。
赤ちゃんに笑いかけるべき時も笑えず、泣いていてもため息がでることが増えていきました。
そして、人に興味が無くなり、それまでは予定が埋まるほど人と関わってきた私でしたが予定を入れることが嫌になり、買物以外も自宅を出たくなくなりました。
食欲もなくなっていっていたのですが、母乳育児だったので赤ちゃんのためと思えるうちは食事を摂るようにしました。
幸い卒乳するまで母乳が止まることも無かったことは良かったと思います。
生活や仕事への影響
慢性的に笑えず、人に興味がもてなくなりました。
初めての育児で、眠れない、ゆっくり食事ができない、お風呂にゆっくり入れないなどこれまでの生活との違いを感じる時はまだ良かったのですが、仕事後の旦那か平然とゆっくりお風呂に入り、食事をし、携帯を触ってテレビを観ている姿にどんどんストレスが溜まっていきました。
その結果、料理も品数が減り、旦那が充実の日も外出しなくなり、旦那も疑問や違和感を感じ始めました。
このままの生活では理想の形では無いと旦那が思い始め、私も泣きながら気持ちを言うこともあれば感情的に伝えることもありました。
それでも、私の気持ちや体力的。精神的疲れを知ってもらわなければ赤ちゃんがこのままでは可哀想と思い気持ちを伝えることを大事にしました。
ノイローゼを克服したきっかけ・対処法
私を助けてもらったのは旦那だけでなく、「よりそいホットライン」という電話相談機関でした。
フリーダイヤルで24時間対応されていたので、赤ちゃんがお昼寝中や眠れない時など電話で相談にのってもらいました。
育児のことだけでなく、義理の両親とのことも聞いてもらえ、受け入れてもらえたことで心が落ち着いていきました。
周囲の人のかかわり
まずは、自分がしんどい状況であることを誰に知って欲しいかを考え、その方にしっかりと伝えて一緒に向き合うべきだと思います。
ノイローゼは1人では克服できないことだと思います。
私のように家族だけではなく、第3者の力も良いと思います。
自分を知らない人だからこそ話せること、言われて受け入れられることも多くあると思います。
今、ノイローゼ状態で悩んでいる方へ
優しく受け入れる姿勢を見せてあげて欲しいと思います。
「自分だけしんどいと思ってるんじゃない?」
「それくらいもう少し頑張れるでしょ。」
など、否定的な気持ちで接すると逆効果だと思います。
ノイローゼになるまで考えて疲れて状況をまず受け入れてあげて欲しいと思います。
自分を客観的に見て、自分がどうなりたいかを冷静に考えてみてください。
私も疲れてしんどくて何もしたくなかったですが、目の前に自分が産んだ赤ちゃんがいることは決して忘れなかったです。
「自分の手で育てなければいけない。」という気持ち1つあったことで、自分をさらけだそうと決められました。
ノイローゼには様々な理由や原因があると思いますが、決して1人で抱え込まず頑張り過ぎないで欲しいと思います。
そのままの自分を受け入れてくれる人や機関に甘えて良いのです。
産後うつからノイローゼで強迫的な緊張感がつづいた私。それでもやるべきことはやり回復した話
いおりさん(女性・29歳)
ノイローゼになった原因
私の場合は一人で育児をしていたことでした。夫はほとんど手伝ってくれなかったので、怒りのようなものもかかえていました。
ノイローゼの症状
”やらなければならない。”という強迫的な緊張感があり、うつ症状がありました。実の母親に対しての怒りも湧き起こって、嫌がらせ電話もしました。私の両親は毒親だったからです。
生活や仕事への影響
日常的にあって、長くとれない感じでした。
子供は好かれたけど、人間関係は悪化して嫌われました。せまい田舎だったので逃げ場がなく引越しました。でも引っ越せてよかったと思います。市内に帰ってこられたからです。
主人が転職に関しての知識がなく、なさけない思いもしましたが。
ノイローゼを克服したきっかけ・対処法
私は赤ちゃんを連れて精神科に飛び込んだことがあるのですが、「忙しい」「ああ・・もうこんなに時間がたってしまった」と、侮辱を受け、まったく話を聞いてもらえず、終わった事がありました。
周囲の人のかかわり
精神科はだめです。“心理学”を学んでいないからです。入院してもきちがい扱いされて、なさけない気持ちを味わいます。それより自分で精神哲学の本を買って読むほうがいいです。それとヒーリングもいいかも知れません。
今、ノイローゼ状態で悩んでいる方へ
育児ノイローゼだったので、ゆっくり休める休暇を与えればよいと思います。ゆっくり睡眠をとる。これが一番です。
私はあかちゃんを虐待しかけたけれど、泣いて「許してください。」とあかちゃんにあやまりました。そうしたら、やさしくぽんぽんと背中をあかちゃんがなでてくれました。私は、あかちゃんと友達になろう。私が赤子時代に味わった苦しみは与えないようにしようと、がんばりました。